オンワードの「WEGO」、中国本土初の実店舗を上海・淮海中路に出店
オンワード傘下の若者向けブランド「WEGO」が9月、上海・淮海中路に中国本土初の実店舗を開業する。天猫や淘宝、小紅書での手応えと2度のポップアップを経て、常設店へと踏み出す。

オンワードホールディングス傘下の若者向けブランド「WEGO」が、中国本土初となる実店舗を9月30日に上海・淮海中路に開業すると、7月22日付のリリースで発表した。出店先は黄浦区にある百聯グループの商業施設1階で、売場面積は187平方メートル(57坪)、営業時間は10時から22時までとしている。
立地選定についてWEGOは、淮海中路が上海を代表する商業ストリートの一つで国内外ブランドが集積し、「ファッション・カルチャー・ライフスタイル」というエリアの色合いが自社のブランドイメージと合致すると説明している。
出店に先立ち、上海では2024年10月に静安大悦城、2025年6月には呉江路広場・百聯ZX造区で、痛バッグを軸としたポップアップストアを展開してきた。天猫(Tmall)、淘宝(Taobao)、小紅書(RED)、抖音(中国版TikTok)でのEC販売も「好調に推移」し、顧客基盤が形成されつつあるという。WEGOは国内で約190店を展開し、「your fan」をスローガンに掲げている。
数年にわたるSNS・EC上の手応えと2回のポップアップを経て常設店の開業に至った流れは、一気呵成の出店というより慎重な検証に見える。世界的なマーケティング予算を持たない中堅ブランドにとって、実店舗展開は商品と店頭表現(プロダクト・プレゼンテーション)への投資であり、WEGO自身も「実店舗であれば商品を実際に手に取り、編集力を体感してもらえる」という点を理由に挙げている。上海の1店舗が単独のショーケースにとどまるのか、複数店へ広がる第一歩となるのかは、開業そのもの以上にWEGOの中国戦略を映す指標となりそうだ。